カップ付きインナーをつけ続けるとどうなる？
補正下着のプロが伝えたい“ブラジャーの必要性” 2023年7月27日

近年、幅広い世代に人気のアイテム『カップ付きインナー』。
1枚は必ず持っているという方がほとんどではないでしょうか？

カップ付きのインナーは基本的にノンワイヤーで作られているので、
アンダーや肩への締め付けが無く、楽に着用することができます。
着心地を重視する方や、暑い季節の重ね着が不要になることから、
長い間ずっとブラトップで過ごしているという方も少なくないと思います。

一方で、カップ付きインナーだと『胸が垂れる』といった声も多いですよね。
つけ続けることでバストにどのような影響を及ぼすのか、
またブラジャーを毎日着ける習慣が減った今だからこそ、
ブラジャーの必要性についてプロのフィッターが解説していきます。

そもそもカップ付きインナーってどんなもの？
カップ付きインナーとは、ブラジャーとキャミソールが一体型になったもの。
“ブラトップ”“ブラキャミ”と言われていて、若い世代から母親世代まで幅広い層に人気のアイテムですよね。
その理由として、一番は「楽に着られる」ということが挙げられます。
ブラトップにはワイヤーもフックもついていません。
今までフックが肌に当たって痛かった、ワイヤーの締め付けが苦しいと感じたことがある人は、
ノンワイヤー・ノンフックはストレスフリーに着用できるでしょう。

しかし、楽に着れるということは、同時に補正力やサポート力が少ないということ。
ブラトップを長期間つけ続けた場合、バストはどうなるのでしょうか？




ずっとブラトップを付けているとバストラインは崩れる？
バストは身体の動きに合わせて一緒に動きます。
運動をしている時は上下に、寝ている時は左右に、日常生活でも重力で常に下に向かって流れている状態です。
そんな重力や揺れからバストを守り、本来の正しい位置をキープしてれるのがブラジャー。
乳房を支えている“クーパー靭帯”は、一度伸びてしまうと二度と同じ位置にバストが戻ることはありません。
バストは下から・サイドからしっかりとホールドすることが綺麗なラインを保つコツなのです。
では、着心地が良く締め付け感のないブラトップに、バストを支える力はあるのでしょうか。

結論から言うと、ブラトップにお胸をホールドする力はありません。
カップがついているのでブラジャーの代わりとして着用できるものではありますが、
下や横からの支えがないためバストの下垂を招いたり、
胸のふくらみが脇や背中へ流れてしまい、そのまま脂肪となって蓄積してしまいます。
もちろん、2〜3日着けたからといってすぐに垂れてしまう訳ではありません。
ただ、長い間つけ続けると確実にバストラインは崩れていってしまうでしょう。


小胸でもブラトップはNG？
お胸が大きい人はブラトップだけだと支えられなそう…というのは何となく分かりますよね。
でも、A〜Cカップ程のサイズ感であれば、ブラジャーを着けなくても問題ないのでは？と思う方もいると思います。
もちろんサイズによって下垂するスピードや状態などは異なりますが、
“バストの形が崩れる”という点では、実はお胸のサイズは関係ありません。

「あまり大きくないから歳を重ねても垂れない」というのは全くの誤解です。
サイズに関わらず、バストは日常生活の中で必ず「動き」 「揺れる」もの。
小さいからと言って常にブラトップなどで過ごすことはお胸には決してよくありません。
さらに、年齢を重ねると共に乳房の乳腺が委縮し、脂肪へと置き換わっていきます。
ミドル世代の女性のバストは、柔らかく崩れやすい状態になっているので、特に注意が必要です。

ブラジャーを着ければ背中や脇からお肉を集めることができ、更にそれをキープすることで育乳にも繋がります。
実際にフィッティグサロンでご試着をされた方で、A〜Bだと思っていた方がDカップだった、という事例がありました。
ブラトップはもちろん、小さいブラジャーをつけ続けることもお胸に悪影響を及ぼす危険性があるので、
自分のバストサイズを正確に知ることも大切ですね。


補正ブラジャーの締め付けがどうしても苦手…ワイヤー入りだと痛くなる…そんな時は？
ブラトップに慣れてしまうと、ワイヤーが入っているブラジャーの着け心地が苦手・・・という方は多いと思います。
いきなり強い締め感は不安…という方は、まずはノンワイヤーのものや、
着け心地が比較的ソフトなものから始めていくのも良いでしょう。
慣れてきたら自分の悩みに合わせたものや、なりたい理想のバストを実現できるブラジャーをお選びください。

●ワイヤーが入っていながら、着心地の良さにとことんこだわったソフトな着用感の補正ブラジャー
リュクサージュブラジャー


●ノンワイヤーでも、バストの横流れを防ぎ胸下の安定感を実現したブラジャー
ノンワイヤーブラジャー


しっかり補正をしたいなら・・・
●流れたバストを寄せ集め、育乳・整乳ができる基本の脇肉補正ブラジャー
3/4カップブラジャー


●開いた肋骨を正しい位置へ戻し、下垂したバストをリフトアップする肋骨補正ブラジャー
セミロングリフトアップブラジャー


女性の身体はデリケートで、生理やダイエット、妊娠・出産などで日々変化していくもの。
ずっとブラトップで過ごしているとお胸のサイズ変化などに気付きにくいため、
サイズを選ぶ際は必ず採寸をする、もしくは試着をしてから購入すると良いでしょう。


ブラトップは使用頻度と使い分けが大事
ここまでブラトップを使い続けた場合の危険性をお伝えしてきましたが、全く着けてはいけない、という訳ではありません。
夏場で重ね着をしたくない場合や、ご自宅でのリラックスタイムだけの着用であれば問題はないでしょう。
気を付けて頂きたいのは、“ブラジャーの代わりに日常的に使用する”ということ。

日々変化していくバストは、毎日身体を見ている自分でも意外と違いが分かりにくいものです。
気づいた時には手遅れだった・・・なんてことも。
一度崩れてしまったボディラインを整えるのは時間がかかりますし、継続し続ける地道な努力が必要です。
ブラトップは使う頻度とタイミング、そしてブラジャーとの使い分けに注意して着用してくださいね。

ブルームリュクスでは、感染症対策を徹底してフィッティングサロンを営業しております。
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